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アンケートの例文やテンプレートをお探しの方へ
アンケートの例文やテンプレートをWEB上で探すとたくさん見つかりますが、どれを選べばよいか悩んでいませんか?
悩んでいるあなた、それは正しい感覚です。大事にしてください。
「このアンケートの例文・テンプレートで良いのだろうか?」違和感やモヤモヤを感じているとすれば、そのまま使うのは危険です。
その違和感は、その例文やテンプレートがあなたに合っていないということです。
違和感を感じたままアンケートをとってしまうと、アンケート結果を活用できない可能性が高いです。
せっかくアンケートに協力してくれたお客様の時間を無駄にしてしまうことになります。
絶対的なアンケート例文・テンプレートは存在しない
私は調査会社にて800件以上の消費者調査の企画や実施をしてきました。
その経験から言うと、設問のテンプレートがそのまま使えるケースはほとんどありません(そのまま転用できたケースは1件もありませんでした)。
都度クライアントの課題をヒアリングして、オリジナルの設問項目を作っていました。
なぜテンプレートが使えないのでしょうか?
アンケートの内容が何によって決まるかを考えてみましょう。
1.業種
2.対象の商品・サービスの種類
3.誰が回答するか
4.アンケートの目的
5.アンケートの取り方(WEBか紙か、対面か)
6.回答者が回答にかけられる時間
などなど
ちょっと考えただけでも6要素もあります。この6要素の掛け合わせで設問内容が決まると考えると…テンプレートで対応しきれない理由がお分かりいただけるかと思います。
業種別・業態別のアンケート例文・テンプレートが使えない理由
特に、業種だけならともかく、商品やサービスの種類なんて無限にありますので、あなたの商品やサービスにマッチする設問の例文・テンプレートを見つけるくらいなら、自分で作った方が早いかもしれません。
ですが、WEB検索で見つかる設問の例文・テンプレートは、「飲食店用アンケート」、「イベント用アンケート」、とか業態別になっていることが多いですよね。
これが例文やテンプレートが参考にならない要因です。
先ほどアンケートを作る際の要素を6個挙げました(業種・商品・誰が回答するか・アンケートの目的・アンケートの取り方(WEBか紙か)・回答者が回答にかけられる時間…)。
この中でアンケートの設問を作る際に一番重要な要素は何だと思いますか?
ずばり、「アンケートの目的」です。
アンケートをつくる際には、まず「目的」を考えることから始めます。
当たり前ですが、目的が無ければ何を聞けばよいのか決まりませんよね?
WEBに落ちているアンケートの例文・テンプレートは、「目的別」になっていないから使えないのです。
アンケートの例文・テンプレートを探す前に「目的」を決める
ですので、まずはアンケートの目的を決めましょう。
聞ける内容は限られますから、「このアンケートは○〇をするためにとるんだ」と明確に一言で言えるくらいでちょうどよいです。
では、一旦アンケートの目的を書き出してみてください。
…難しいですか?
安心してください。
私は大手起業のマーケターからの依頼で何百件もアンケートを作ってきましたが、一番重要なこの部分が明確にすぐ答えられるケースはむしろ少ないです。
まず面談に行って、ヒアリングしながら、解決したい課題をシャープにしていくことからアンケート調査が始まります。
大手企業のマーケターでもみんな悩みながらやっていますので、あなたが悩むのは当たり前です。
でもここが一番重要ですから、じっくり考えてみてくださいね。
アンケートの目的を決めるときのポイント
さて、アンケートの目的は明確になりましたか?
「客層を把握する」「お客様の実態を知る」
こんな表現になっていないでしょうか?
もしそうであれば、もう一歩踏み込んで考えてみてください。
お客様を把握して、何をするのですか?
アンケート結果から、あなたが何らかの「行動(アクション)」を起こさないと、アンケートを取る意味がありません。
「ふーん、こんなお客様が多いんだな~」で終わってしまいます。
なので、「お客様層を把握する」では目的の設定としては不十分なのです。把握してどうするの?まで考えてみましょう。
例えば、「お客様層を把握して、広告の内容を客層にマッチした表現に改善する」などです。
「○〇を把握して、○〇をするためにアンケートをとる」のように、行動(アクション)につながる表現で目的を決めると、結果を元に行動に移しやすくなるのでお勧めです。
アンケートの主な目的3つ
アンケートの目的は大きく分けて3つに集約されます。恐らくあなたが設定した目的もこの中のいずれかにあてはまるのではないでしょうか。
【目的1】お客様がどんな人かを把握して〇〇する。
あらゆる戦略を立てるためのベースとなる情報です。
具体的には、属性情報(性年代・家族構成・職業等)や、購入履歴などです。
ここから、サービス内容や、訴求ワード、広告媒体などを検討していくことができます。
性年代以外は、商品やサービスによって聞くべき項目が異なります。
例えば自動車であれば、子どもの有無や年齢が重要な要素になりそうですよね。
あとは今乗っている車種とか、車を運転する頻度や目的など。
私のような経営者向けのコンサルティングであれば、業種が重要な要素になります(どんな業種の方がアンケートを必要としているのか)。
お客様の基本情報として何がキーになりそうかを考えてみましょう。
また、それがわかるとどんな施策が打てそうか、そこまでイメージすることを忘れずに。
【目的2】商品・サービスの改善
改善、というと「不満点」や「買わない理由」を聞けば良いと考えがちですが、
・何を求めて購入したか
・自社の強み(競合でなく自社を選んだ理由)
このあたりの質問から強みを把握して、その強みを伸ばすにはどうするかや、魅力をより伝えるためにはどうするかを検討するのがお勧めです。
改善点を直接聞きたい場合は、
・もっと満足度が高まるにはどうなればよいか?
というような聞き方が良いと思います。
不満点や買わない理由の設問をお勧めしない理由は長くなるのでここでは割愛しますが、端的にいうと、お客様の言う不満点を改善しても必ずしも売上が伸びるわけではないから、ということです(セミナーで詳しく説明しています)。
【目的3】販促(媒体の決定・信頼の獲得)
アンケート結果を販促施策に活用すれば、売上に直結します。
・認知経路
・何を求めて購入したか
・購入時のハードル
・自社の強み(購入の決め手)
・販促用のお客様の声(魅力点)
このあたりを聞いておくと、どこに広告を打つとよいかや、何を伝えれば良いかを検討することができます。
細かい質問文の言い回しは、やはり業種や商品の内容によって異なりますので、迷ったらお気軽にご相談ください。
アンケートの目的が決まったら、設問ごとに例文を検索する
ここまでの話をまとめると、アンケートは結果から何らかの施策を考えるためにとるものだから、事前に考えなしにテンプレートをそのまま使っても結果を活用できません、ということです。
ではどうすればよいのか?
設問ごとに例文を検索してください。
アンケートの目的が決まると、聞きたいことが決まります。
例えば、「子ども有無がキーになりそうだから、家族構成を聞いておこう」という感じですね。
そうしたら、「アンケート 家族構成 選択肢」のようなワードでWEB検索して、マッチしそうなものを探してください。
子どもの年齢や学齢がキーになりそうであれば、 「アンケート 子供 選択肢」 の方が、子どもの学齢別の選択肢が見つかると思います。
選択肢を探すにはGoogle画像検索が便利
サイトをひとつひとつ開いては閉じて、マッチした設問・選択肢を探すのは手間がかかります。
そんなときは、Googleの画像検索が便利です。
一目でマッチしそうな選択肢が載っているサイトを見つけることができます。
例えば、子供の選択肢ひとつとっても、「未就学児」がひとくくりになっているか、「0~1歳」などの細かい年齢別になっているかが1画面ですぐわかるので、探しやすいです。
まとめ
- アンケートの設問内容は目的によって決めるべき。
- だから例文やテンプレートをそのまま使うのは難しい。
- 設問ごとに目的を決めて、画像検索でマッチする選択肢を探しましょう。
いかがでしたか?アンケートを作るのって、意外と大変なんです。
でも、ぜひここでしっかりと時間をとって考えてみてください。
アンケートを取った後に、「これを聞いておけばよかった」「この聞き方にしとけばよかった」となったら手遅れですから。
目的を明確にして設問を設計すれば、お客様が回答にかけた時間が無駄になることはありません。
また、結果を元にお客様視点で、お客様のためになる施策を考案・意思決定することができます。
お客様アンケートは、売上を倍増する力を秘めています。